引用元:今までにあった最大の修羅場 £79
修羅場っていう修羅場じゃないけど投下
私は幼稚園年少の頃、よく近所の祖父母の家に預けられていた。祖父母は、叔父夫婦と同居していたので、10歳年上と3歳年上の従姉妹がいた。私は3歳上の従姉妹が大好きで、鴨のヒナのように後ろを付いて歩き、平仮名などをよく教わっていた。
ある日、従姉妹といつものように遊んでいると、突然従姉妹が立ち上がり、「新聞を読まなくちゃ!」と叫んだ。話を聞いてみると、どうやら新聞を読むという宿題がでたらしい。私たちはすぐ祖父のもとへ行き、小学1年生でも読めるような記事を探してもらった。
祖父は平仮名の多い記事を見せてくれて、私たちは二人でその記事を読み上げた。私はたくさんの平仮名を読むことができて、すごく誇らしかったのを覚えている。
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読み終わったあと、ふと下の広告が目に入った。その広告には、薬のような写真と、太字のキャッチコピーが書いてあった。従姉妹は「私、この漢字読めるよ!今日学校で習ったの!」と言い、得意げに読み出した。
「これ一つで、もう一度、元気な男に」
私はそれを聞いて、すごく嬉しくなった。これを飲めば祖父はずっと長生きしてくれると思ったから。従姉妹と二人で祖父に、「じいちゃん、これ飲むと元気になるんだって!じいちゃんも飲んでよ」と、お願いした。
きゃいきゃいと騒ぐ孫の声が聞こえたのか、祖母が来た。私たちは祖母にその広告を見せ、じいちゃん長生きするって!このお薬すごいね!などと叫んだ気がする。
私たちは元気な祖父の姿を想像しただけなのだが、祖母は違ったらしく、目が三角につり上がった。しばらくして私の両親が迎えに来ると、祖父、祖母、私の父、叔父の4人で話し合いを始めた。「子供になんてことを」「信じられない」などと言った言葉が飛び交っていたように思う。きっとこの時、祖父はもちろん、祖母、父、叔父の脳内は修羅場だったと思う。
そして昨日、祖母と従姉妹と話す機会があり、ポツリと聞いてみた。すると従姉妹は覚えていなかったが祖母はその時のことを話してくれた。どうも祖父は昔下着泥棒の疑いがかかったことがあるらしく、その時は冤罪だったらしいのだが、もしや自分の孫に欲情するような酷い奴だったのかと祖母は気が気ではなかったらしい。
まぁアレだ。
じいちゃんの墓に参ることがあったら
「あんときはごめんね」っつって
良く効く精力剤でも供えておやんなさいw
私も小3の時少女マンガを読んで、
祖父に「間違ってデキちゃった友達のために、カンパを集めるってあるけど
カンパってなあに?何ができちゃったの?」と聞いたの思い出した。