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成人したての頃。バイトの人間関係やいじめで鬱になり、実家の二階にある自室で抗うつ剤等の影響もあってか日中も無気力でボーッとゾンビみたいな引きこもり状態だった時期が半年程あった。当時の実家は母と継父が同居していて、二人とも昼間は働きに出ており昼間は引きこもりの私だけしかいない
だけどトイレや入浴、食事等の最低限の用事でしか1階には降りていかなかったので静かだったと思う。
ある日実家のインターフォンが鳴った
実家のインターフォンは二個あり、ひとつは玄関から少し離れた門、もうひとつは玄関のドアの真横に設置されている
それぞれ音が違うので何処から押したかがわかる。その時鳴ったのは門の方にあるインターフォンからだった母から荷物を受け取って置いて欲しい等の言伝も無かったため自室で相変わらずぼんやりとベッドに座って居留守を決め込んだ。
すると、数分後に玄関のドアを開ける音がした
門には簡易的な柵のような扉が付いていて両親は必ず扉を閉めて出勤していくが、私がいる為玄関の施錠についてはまちまちだった
両親が帰宅するにはまだ早い時間帯だし、継父なら玄関横のインターフォンを鳴らしてからドアを開ける習慣がある。門のインターフォンは鳴らさない
それにドアを開ける音しか聞こえなかったけど明らかに開ける際の音が両親のそれと違う上に、その後が妙に静か過ぎる
恐怖よりも違和感の原因を突き止めたくなり自室を出た
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家の階段は玄関の真正面にあり、踊り場からニュッと頭を出せば玄関が見える
1階から両親が私に何か尋ねてきた時に返事をしたり、両親が帰宅した際におかえりなさいを言うためによくやる方法だった。玄関を見てみると、ドアを開けながら小さく「すみませーん」と呟きながらキョロキョロと家に入ろうとする知らないスーツ姿の男性
うまく頭が回らない状態だったので「すみませーん」に対して 『はい』と階段から返事をしたら私が何処にいるか見つけられなかったようでキョロキョロと慌てる男性に『階段です』と言うとやっと目が合った
ギョッとしたような顔をした後男性は「あ、アハハ…」とペコペコ浅いお辞儀をしながら後ずさりしてそのまま玄関のドアを閉めて出て行った
結局何の用件だったのか分からず母にメールを入れたらすぐさま電話がかかって来て[それは空き巣だ]と。
母より先に警察が到着し、色々と指紋採取や聞き取り調査をしたりと大変だった。
引きこもりで居てくれて良かったと両親は笑って言っていたけれど、正直言うと私が鬱で引きこもっていなければドアの鍵の施錠はしっかりしていたと思う
鬱になって家族や親族からは腫れ物扱いだったので今まで以上に家の中で居場所が無くなってしまったように感じ
ここには居られないと実家を出て一人暮らしをしたらあっという間に鬱の症状が改善し、一人暮らしをした土地で出会ったウマが合う男性とスピード結婚した。
空き巣に出くわしてから結婚まで半年しか経過していない事を自覚した時が精神的に修羅場だった。
揉めてもいない
血が出てない(極端)
ある意味 空き巣がきっかけで家に居づらくなって自立
→鬱が完治→結婚相手も見つけた
って事で空き巣が救いの神になったんだねw
てっきりこれだと思ったのに
家を出るきっかけを家族以外が作ってくれてよかった
家族から強制されて自立を促されたら、家族と良好な関係でいられなかったかも知れないし
スピード婚してしまうほどウマのあう配偶者さんと末永くお幸せに
きっかけが有って良かったね
ずるずる子供部屋のおばさんになるところだったじゃん
救われたね
でも一歩間違うと空き巣に○されてたかもしれないし
修羅場