姉が失踪してから5年が経った。部屋を掃除をしていると見覚えのないノートを発見。私「姉の字だ。」そこには当時の様子が詳細に記載されており…

フェイク混ぜつつ書いてきます

私と姉は双子レベルにそっくりで、よく近所の人に間違われるくらい。今でも姉と親しかった人に会うと「帰ってきたみたい」と言われる。姉と私はとても仲が良かった。毎週のようにどこかに連れて行ってくれたし、親に相談できないことも打ち明け合うような仲だった。

それが、5年前の夏に突然変わってしまった

姉は引きこもりがちになったと思ったら、突然消えて、2、3日帰ってこないことも増えた。私が話しかけると、気味悪いほど明るく振る舞うのだけど、両親がいる前にとにかく姿を現さない。両親ともけして仲悪い様子はなかったし、両親も心配していた。現代の親としては厳しい方だと思うけど、毒親ではないと思う。

当時私はまだ中学上がりたてで、姉は受験生だったし、私にはわからない何かがあったんだろうと漠然とした感想を持っていたし、詮索していいのかもわからなかったから、特にコメントもしなかったんだ。今考えてみても、詮索しなくてよかったと思っている。

姉は変わった人だった。姉だったけど、本当は姉ではなかったらしい。いわゆる心が男の人だったようだ。自分の中の女性性を否定するために、女としての価値を貶めるために、色んな男に身体を売っていたらしい。私には難しい理屈だが、単純な性欲とか、お金がほしい以外の円光ってあるんだなぁと妙に腑に落ちたところがあったんだよね。

結論から書いてしまったからいわゆるvip板的な面白さは消滅だな

ノートの内容は女々しいというか、よくこんなに詳細に残したな、と呆れるくらい、内容とギャップのありすぎる整った字でまとめられていた。

生々しすぎて一度目を通してから仕舞ってあるのだけど、本当にどうしてこうなってしまったのか
私にはなにもできなかっただろうし、姉に似ているとよく言われた自分の顔を見ては、出処のわからない罪悪感が出てきて、なんか、ここに衝動的に書き込んでしまった。
お目汚し申し訳ない。