
引用元:今までにあった最大の修羅場 £37
あんまり大したこともないんだけど、あとで修羅場だったとわかった修羅場。
もう二十年以上前の、私が小学校低学年だった頃の話。父には年の離れた弟がいて、私も弟もおじさんの事がお兄さんみたいな感じで大好きだった。
ある晩、夜中にトイレに起きたら、なぜか茶の間におじさんと寝間着姿の両親がいて、低い声でなにか話し合っていた。おじさんは無精髭が伸びていて、すごく怖い顔をしていた。大人の話を邪魔すると怒られるので、私は「いらっしゃい」と挨拶だけして部屋に戻った。
だけど両親たちの話が気になったので、襖を少しだけ開けて、こっそり聞いていた。おじさんが低い声でなにか叫んだ。父の声。「おい、そげなもん、しまえ!」続いて母の声。「○○(おじさんの名前)さん、そんなことしたらいけんよ!いけんよ!」その後も低い声で言い争いは続いた。
声の調子から只事じゃないのはわかったが、子供なんでいつの間にか眠ってしまった。でも翌朝、父も母も何も言わなかったから「もしかして夢だったかも?」ぐらいに思っていた。
おじさんは近所に住んでいて、よくうちに晩御飯を食べに来ていたけど、その晩からは
なぜかうちに顔を出すことはなくなった。
おじさんがどういう状況なのかわかったのは、それから1ヶ月ぐらいしてから。当時のテレビで、警察の指名手配犯の写真と名前を流す5分ぐらいの番組をやっていて、ある土曜日に母と私と弟でお昼を食べていたら、テレビの画面ににっこり笑ってるおじさんの顔と、名前がドーンと…。
おじさんはヤクザみたいな悪い仲間と銀行強盗をやらかして、指名手配されていた。その事件は地元の新聞にも結構大きく報道されていて、私も読んだ覚えがあった。
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母が慌ててテレビを消した。その様子を見たらもう何も聞けなかったが、子供心にもおじさんが悪いことをして警察に指名手配されているのはわかった。刑事ドラマは見てたけど、自分の知っている人がそんな大変な事になったと聞いても、なんだか現実という感じがしなかった。
今年のGWに帰省して、親子3人(父はすでに故人です)で飲んだ時に、ふとその頃のことを思い出して、あの夜のことについて軽い調子で聞いてみた。ほろ酔いだったせいもあって、母はぽつりぽつり語ってくれた。以下、母の話。
事件が起きたすぐ後に刑事さんが家に来て、父と母は事件のことを知った。それから10日ほど経ったあの夜、おじさんはたしかに家に来ていた。おじさんは仲間と仲違いしたのか、お金も何も持っていなかった。父と母は自首しろと説得したが、おじさんは絶対に嫌だ、海外に逃げるからしばらく匿ってくれ、それからお金(逃走資金?)も用立ててくれと頼んできた。
父と母が絶対に駄目だ、付いて行ってやるから警察に行こうと断ると、おじさんはカバンから何かを取り出した。母いわく「ピストルやった。初めて見た」。おじさんはもうギチギチに思いつめちゃっていて、「いいからカネ出せ!カネを出してくれんとやったら、これで兄貴も(母)さんも(私)ちゃんも(弟)くんもみんなぶっ殺して、俺も死んでやるけんな!」と迫った。
私が聞いた冒頭の会話は、ちょうどその時のものだったらしい。母は途中で「お茶を入れる」といって台所に行き、出刃包丁をずっと懐に隠し持っていたそうだ。おじさんが父や私や弟に何かしようとしたら、刺し違える気だったと。
父と母が明け方まで必死に説得して、おじさんは自首すると約束して家を出たけど、結局自首はせず逮捕もされなかった。父が死ぬ前に「夢にアイツが出てきて泣きながら謝っていた、アイツは死んだと思う」って母に言ったことがあったらしいけど、その後おじさんがどうなったかわからない。
私も弟も後で知って仰天した修羅場。